仙台キノコ同好会とは
仙台キノコ同好会は、当時東北大学教授であった哲学者の本多修朗博士が、山形県米沢市で清水大典氏らが開催していた「キノコ展覧会」をまね、仙台でも「キノコ展」を開催したいという願いから、当時の東北大学内の「科学談話会」が母体となって、科学者と一般大衆が一体となり総勢30名程度の会員で昭和42年に設立したアマチュアの会員を主体としたキノコの趣味の会です。
本会は現在160名程の会員を擁しており、キノコの魅力に取りつかれた5歳から95歳ま
での非常に年齢幅の広い会員層で構成されております。キノコは地球上の第3の生物で、地中や樹木内部の見えない世界で活動し、一夜にして地上に多様・多彩な姿を現すという不思議な「霊力」を感じさせる生物で、そのミステリアスなライフスタイルが年齢を問わず興味を引き付ける魅力となっているものと思われます。
会の活動としては、キノコによる中毒を無くすべく仙台市教育委員会との共催で、スリーエム仙台市科学館で毎年9月の第4土・日に実物のキノコを県内の様々な林相(3.11の震災以降、仙台湾沿岸のマツ林地域は津波崩壊のため除外)から採取して展示する「きのこ展」を開催しています。展示会の目的は「自然に親しみながらキノコ中毒を防止する」をテーマに、毎年2日間で4,000名近い入場者があり、宮城県内におけるキノコ中毒防止に貢献しているものと自負しております。
野生キノコは東京電力福島第一原子力発電所の放射能事故以来、食としての安全性が危惧されるようになっています。キノコ好きにとっては非常に残念なことです。しかし、見方を変えれば、森林内に蓄積した放射性核種(セシウム)をキノコが自ら犠牲となってセシウムを取り込み、森林の浄化(森の掃除屋)を図っているとの見方もあります。地球環境を守ろうとする「キノコの力」に感服するばかりです。会では、このようなキノコのセシウム吸収の経時的変化を調査する目的で、東北大学と協力して宮城県内の野生キノコの放射能調査も実施しています。
本会の創始者である本多博士は、キノコの世界は競争のない「共生」の世界だと言っております。共生はすべての生物に共通した生き方であることから、キノコを通じて人類が互いに助け合う「共生」の生活感を学ぶべきだと提言しています。仙台キノコ同好会は先人のこのような教えの下、キノコを介した人と人との繋がりを大切に、キノコに興味を持つ若者が将来のキノコ専門家に育つための橋渡し役(窓口)となる会であるべきだと考えています。菌を通して、自然を学び、「キノコを介して楽しく集う」ことをモットーとして活動しているのが仙台キノコ同好会です。
2016年1月吉日 仙台キノコ同好会会長 木村 栄一
仙台キノコ同好会活動内容(2023年度)
- 1月29日(日) 総会
- 2月19日(土) 新春交流会
- 3月12日(日) 料理の集い
- 4月23日(日) 自然観察会(県民の森)
- 5月 7日(日) 自然観察会(船形山方面)
- 6月18日(日) キノコ観察会(泉ヶ岳)
- 7月 8日(土) キノコ展準備会(仙台市科学館)
- 7月15日(土) キノコ観察会(利府)
- 8月19日(土) キノコ展準備会(仙台市科学館)
- 9月24日(土) キノコ観察会(サイカチ沼)・キノコ展準備会
- 9月28日(木) キノコ展会場準備
- 9月29日(金) キノコ展準備会
- 9月30日(土)・10月1日(日) きのこ展(仙台市科学館)
- 10月14日(土)・15日(日)一泊研修(山形方面)
- 10月29日(日) キノコ観察会(船形山方面)
- 11月11日(土) キノコ観察会(泉ヶ岳)
注意:野外行事への参加は現地集合となっています.
また,観察会への参加は会として保険料を負担していることから原則として会員および登録された家族会員のみに限らせて頂いております.
参加は原則無料です.
その他の活動
- 談話会(土曜日,今年度は2度のみを予定)
- キノコ放射能調査(7,8,10月の年3回,県内4エリアでサンプル採集)
- 会誌の発行(年1回)
- 以上の他,総務部・編集部・研修部で独自の活動など
入会案内
入会にあたっては,入会金 1,000円,年会費 3,000円の合計 4,000円を頂いております.
また,2021年度からは観察会に参加を希望される(代表者以外の)ご家族の方については年会費として一人あたり500円を追加で頂くことになりました.
そのかわり,観察会で徴収していた保険料の100円は会で負担することになっております.
(なお,「きのこ展」終了後からその年の12月末までに入会申込の方は,入会金 1,000円のみで結構です.)
会費納入に関しましては,郵便局に備え付けの払込取扱票に以下の項目をご記入の上,所定額を郵便振替にてご送金下さい.
- 口座番号 02240−0−18410
- 加入者名 仙台キノコ同好会
- 依頼人欄 郵便番号 住所 氏名 電話番号
- 通信欄 「ホームページより入会希望」とご記入の上,(家族会員の分も含めて)性別・年齢をご記入ください.
こちらで入金確認後,会誌(観察会への参加方法の詳細あり)やお知らせ,最近のニュース等を送付します.
(なお,住所などが正しく読み取れない場合,会誌などの送付ができない場合がございますので,正確に読みやすい文字でご記入下さい.
万一,1ヶ月以上経っても何も送られて来ない場合は,nyukai@cajpn.org 宛にご連絡下さい.
ただし,このアドレスの全角文字をすべて半角文字に直して送信してください.念のため,会誌が届くまでは払込証を保管しておいてください.)
注意:上記アドレスへのメールに対しては,PCメールにより返信いたします.
しばらくして返信がない場合は,受信拒否設定になっていたり,返信がゴミ箱に入っている可能性もあります.
継続のための会費の納入について(会員へのお知らせ)
会費納入は郵便局の「払込取扱票」により上の入会者と同じ口座にお納めくださいますようお願い致します(期限:各年度3月31日).
送金手数料は会員のご負担となります(窓口:通帳・カード扱い203円 現金扱い313円,ATM:通帳・カード扱い152円 現金扱い262円).
なお,退会後1年以内であれば入会金なしで会員に復帰できますが,それ以上経過している場合は新入会と同じ扱いとなります.
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2023年7月12日更新